ゴー宣DOJO

BLOGブログ
大須賀淳
2025.3.7 11:05その他ニュース

ミスリードと怨念にまみれた八幡和郎の記事

高森先生の連載もある媒体だからあんまり悪く言いたくないんですが、昨日の元木昌彦に引き続きプレジデント・オンラインの皇室記事が酷い

はい、皇室小姑の筆頭である八幡和郎の記事がゲスなのは毎度の事ですが、言いしれぬ粘性、湿っぽい怨念がまた一層強くなっています。

 

まず冒頭で、悠仁さまの成年会見が18歳6カ月で史上最年少である事を絶賛しているのは良いのですが、その中で


記者会見は成年の前月に行われることが慣例だったが、2021年12月に成年を迎えられた愛子さまは、学業が忙しく準備ができていないとして、翌年の3月まで延期された。


と、愛子さまを微妙に落とすような発言を入れた上で「眞子さんや佳子さまの19歳11カ月、愛子さまの20歳4カ月を大幅に更新する、史上最年少の記者会見だった。」とはしゃいでいる辺りから、SNSにもいっぱいいる「男系男子だから絶賛する」輩と同種の不気味さが漂っています(言葉に体温を全く感じない)。

 

それが如実になるのが、結婚についての質問に関しての記述。実は、八幡の意見に同意できる部分もあって


結婚についての質問には「まだ深く考えたことはありません」と答えられたが、そもそも18歳の男子高校生に普通、聞くべきものなのか。


そうだよね。ちょっと、高校生の悠仁さまにこんな事言ってる変質者を叱ってやってよ(笑)

 

…だけど、その後がいけない。


むしろ中学・高校は共学に通っておられたのだから、女子生徒たちとどんな交流があったのかを聞きたかったが、それも受験期間中にいうのは不適切だといわれたら仕方ない。


ゆ、油断させといてキモさの倍返しや〜!!「受験期間中だから」不適切というのもズレまくっている。やっぱり暗山と同じ穴のムジナだわ。

 

さて、このあたりは話のマクラ。中盤からは国会内での話し合いについての内容になりますが、ここで八幡は悪質なミスリードを繰り返します。例えばこの部分。


誤解している方がいるかもしれないが、与野党の賛成で成立した上記の法律の定めに従い、すでに正式の立皇嗣礼をすませた秋篠宮さまはもとより、悠仁さまが将来の天皇であることは変更すべきでないとしている。


元記事を見ればわかりますが、この部分は誰が「悠仁さまが将来の天皇であることは変更すべきでないとしている」かの主語が無いんです(たぶん有識者会議の報告書と言いたいんだろうけど、わざとぼかして既成事実化しようとしている)。実際には「悠仁さままではゆるがせにできない」事の合意など取れていないのですが、それが前提であるかのように読者を誘導します。

 

そしてさらに悪質なのが、女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする事を八幡は「単独残留案」(女性皇族〝のみ〟が婚姻後も皇室に残る)と呼びます。聞き慣れない呼び方ですが、どうやらこれは八幡が使い出した言い方らしく、検索してみると八幡本人の記事か、それに影響されたと思われるもの、及びその批判しか出てきません。

 

八幡は立憲民主党の野田党首を「野田佳彦代表のこだわりで、『単独残留案』だけ先行させ、『旧宮家養子案』を先送りにしたがっている」と攻撃しますが、野田党首は「女性皇族に加え、その配偶者や子どもにも皇族の身分を付与すべき」という意見を表明しており、「単独残留案」など唱えてはいません。

 

そしてそれが議論を遅らせて「旧宮家養子案」(細かく言えばこの言い方もミスリード)推進への弊害になっていると言いますが、その部分が妄想全開で酷い。


その結果、いたるところで弊害が生まれている。「旧宮家養子案」についていえば、常識的には15歳から20歳過ぎあたりで養子縁組をすることが想定されており、当事者となる方々が宙に浮いてしまって迷惑がかかっている。

 

また、養子をとるのは妃殿下や女王さまでもいいのだが、皇位継承順位第3位の常陸宮さまが第一号を成立させたほうが説得力があり、89歳というご年齢を考えると急いだほうがいい。


養子になる意思を表明した人など過去に一人もいない中、「当事者」が(八幡だけの脳内常識で年齢まで区切った上で)宙に浮いてしまって迷惑がかかっていると妄想を展開した上で、ご高齢の常陸宮さまを「利用」する事しか考えず、事を急かしています。

 

八幡和郎という男は、本当に1mmも皇族の皆様を人間として見ていないのだなと、改めてわかりました。

 

一家の中で皇族と一般国民が混在する事の問題点への反論など、もう支離滅裂です(これに言及するという事は、野田氏が「単独残留案」など唱えていない事を八幡はちゃんと認識しているんだよ。卑怯者め。)


単独残留案では、愛子さまも佳子さまも皇族費として毎年3000万円もらうことができる。住む家は赤坂御苑のなかに設けられる。皇族でない夫や子も住めるのかという人もいるが、いま国会議員宿舎に女性議員の夫である民間人が住んでいるのと同じで問題ない。

夫となる人も自分の仕事も続けられる。もし皇族の夫として相応しくない仕事だったら、皇室行事参加は遠慮いただくとか、赤坂御苑外に引っ越してもらえばいいだけだ。こういう条件なら、堅い仕事の人なら大体いいわけで、お相手探しも楽になる。


国会議員は公人ではあっても配偶者と身分が違うわけではないし、皇室という聖域と国会議員宿舎を同列に語るとは…。後半部分など、適当にも程がある。これはもはや、ご自身達の事に関して意見すら言えない立場の皇族の皆様に対する「国民からの暴力」に等しい。

 


将来、佳子さまや愛子さまのお子様を皇族にする可能性は、悠仁さまのお子様がどうなるか、旧宮家からの養子がうまく機能するかなども総合的に見て20年くらいしてから検討すれば良い話だ。


結局、八幡和郎(73歳)は「俺が生きてる間は男系固執をキープして、俺が良い気分で放言できれば良い。後の事なんか知らね〜。」という、皇室の未来など全く考えていない俗物です(知ってたけど)。

 

こんな与太話をオピニオンとして掲載するなんて、プレジデント・オンラインはメディアとして大丈夫なのでしょうか?

大須賀淳

次回の開催予定

第121回

第121回 令和7年 3/15 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「天皇は双系が伝統である!」

INFORMATIONお知らせ